昔の少女漫画への本音を。
ようこそ、いらっしゃいませ。
さて、前回の続き
昔は理解できないと認めるのがイヤで
それほど真剣に読めなかった
「はみだしっ子最終章”つれて行って”」
今回じっくりと読み直してみましたよ
その感想はというと・・・
もう、はっきり言います。
この世界、よく理解できませんでした!!
セリフの一つ一つが小難しいんです!
三原先生は、とても色んな本を読んでいらっしゃったんでしょうが
それを登場人物たちが引用してる風なセリフを言い
それを受ける人物も、わかっている風で会話が進む
彼らだけで勝手にすすむ高度なやり取り・・・
それを知らない読者(私)はおいてけぼりでどんどんと話が進む・・・
テーマも重くて暗くて難解です。
なにかそこに
「自分の世界に、ついてこれる者だけついてこればよい
わかりやすくするつもりはないし、わからずとも結構
離れていくならご自由にどうぞ」
とでもいうような・・・
これまでファンを続けていた少女読者たちの
「つれて行って」ほしい、「理解させて」ほしいという願いを
もう、つっぱねるような?無視するような?
ものを感じてしまったんですよね・・・
正直
「よくこれを少女漫画雑誌で連載していたよな・・・」
と思うのですよ。
でも、もう少し考えてみると
当時の「花とゆめ」は隔週刊
先生も締め切りに追われてじっくりと納得のいく
お話を練る余裕もなかったのではないか
何かこの全く読者にわからせる気のないような難解さが
そこに場違いな感じとわかっている少女漫画雑誌に
それでも身を削って連載続けねばならない
20代の頃の先生の心の余裕のなさを
表しているのかしらとも思ったり・・・
「商業誌」に
「読者を意識して、仕事として期日以内に描か」なければならないことと
「自分の世界を納得のいくように表現したい」とすることの間に挟まって
かなり、何か、鬱憤とか不満とか矛盾とか怒りとかを、
抱えていらっしゃったのではないかしらと
思ったりもするのだけど・・・
当時のアシスタントさんは
三原先生のご様子
作品の内容
どのように感じておられたのかしら?
やはり先生の描く世界をちゃんと理解して
アシストしておられたのかなぁ
だとしたら、やはりアシスタントさんも
すごいお仕事だよね。
・・・と、色々思うところを思うまま記しましたが
お読みくださる方でご不快に思われた方がおられましたら
ご容赦ください。
「いつまでも好きだ」「私はちゃんと理解している」と
意固地に思い込んでいた昔の自分に言い聞かせる意味で
あえて言葉にしました。
「理解できなくなったこと、
気持ちが離れていくことは自分がダメだからじゃない」
と。
そして、
”自分なりの考え方や解釈も自由にしていい”のだということもね。
さて、思うところをもう少し記したいのですが
長くなったので続きは次回に。
お読みくださりありがとう。それでは、また。
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