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2022年4月

2022年4月14日 (木)

昔の少女漫画への本音を。

ようこそ、いらっしゃいませ。

さて、前回の続き
昔は理解できないと認めるのがイヤで
それほど真剣に読めなかった

「はみだしっ子最終章”つれて行って”」
今回じっくりと読み直してみましたよ
その感想はというと・・・

もう、はっきり言います。

この世界、よく理解できませんでした!!


セリフの一つ一つが小難しいんです!
三原先生は、とても色んな本を読んでいらっしゃったんでしょうが
それを登場人物たちが引用してる風なセリフを言い
それを受ける人物も、わかっている風で会話が進む
彼らだけで勝手にすすむ高度なやり取り・・・
それを知らない読者(私)はおいてけぼりでどんどんと話が進む・・・
テーマも重くて暗くて難解です。

なにかそこに
「自分の世界に、ついてこれる者だけついてこればよい
わかりやすくするつもりはないし、わからずとも結構
離れていくならご自由にどうぞ」
とでもいうような・・・
これまでファンを続けていた少女読者たちの
「つれて行って」ほしい、「理解させて」ほしいという願いを

もう、つっぱねるような?無視するような?
ものを感じてしまったんですよね・・・

正直
「よくこれを少女漫画雑誌で連載していたよな・・・」
と思うのですよ。

でも、もう少し考えてみると

当時の「花とゆめ」は隔週刊
先生も締め切りに追われてじっくりと納得のいく
お話を練る余裕もなかったのではないか
何かこの全く読者にわからせる気のないような難解さが
そこに場違いな感じとわかっている少女漫画雑誌に
それでも身を削って連載続けねばならない

20代の頃の先生の心の余裕のなさ
表しているのかしらとも思ったり・・・

「商業誌」に
「読者を意識して、仕事として期日以内に描か」なければならないことと

「自分の世界を納得のいくように表現したい」とすることの間に挟まって
かなり、何か、鬱憤とか不満とか矛盾とか怒りとかを、
抱えていらっしゃったのではないかしらと
思ったりもするのだけど・・・

当時のアシスタントさんは
三原先生のご様子
作品の内容
どのように感じておられたのかしら?
やはり先生の描く世界をちゃんと理解して
アシストしておられたのかなぁ
だとしたら、やはりアシスタントさんも
すごいお仕事だよね。

・・・と、色々思うところを思うまま記しましたが
お読みくださる方でご不快に思われた方がおられましたら
ご容赦ください。
「いつまでも好きだ」「私はちゃんと理解している」と
意固地に思い込んでいた昔の自分に言い聞かせる意味で
あえて言葉にしました。

「理解できなくなったこと、
気持ちが離れていくことは自分がダメだからじゃない」

と。
220413
そして、
”自分なりの考え方や解釈も自由にしていい”のだということもね。


さて、思うところをもう少し記したいのですが
長くなったので続きは次回に。
お読みくださりありがとう。それでは、また。


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2022年4月 7日 (木)

昔の少女漫画への思いが。

ようこそ、いらっしゃいませ。

さて、前回
三原順先生の「はみだしっ子シリーズ」を何年ぶりかで
読んだことにより、昔の自分の気持ちも思い起こされたことを
記しましたが
今回はもう少し「作品」としてではなく
「はみだしっ子という漫画の世界」として
どう思っていたのか、色々気付きがあったので記します。

本当に大好きだった世界「はみだしっ子」
単行本「はみだしっ子2 夢をごらん」のカバーにある
「作品かいせつ」を一部抜粋すると
”彼女のファンは、人にはあまり知られずに
自分だけのためにあってほしいと願っている”

とあってね
まさにドンピシャ!で
私もそんな思いをもつファンの一人であったのよ


でもね・・・正直

4人の少年たちが成長するにしたがって
次第に難解になるストーリー
その世界でのみ通じるような、独特なセリフ回しのやり取り
小難しい、何やら哲学的なモノローグ・・・

次第に、はじめの頃のような気持ちではなくなってきたと
いま、思うんです。

三原先生が「はみだしっ子」を描かれていたのは
23歳~29歳の間
その漫画をリアルタイムで読んでいた私は当時
11歳~17歳

20代の方が描かれた世界を
10代の私が読み
50代の私が、いま再読しながら振り返ってみるのですが・・・

放浪していたまだ幼い頃の彼らの気持ちは
すごく共感を持っていとおしく感じられていたのに
成長し、養子という枠の中に自ら入っていき
そこで決まった人間関係の中でうまくやっていかなければと
悩み、葛藤する姿に
痛々しいものがあったりも、
切なさを感じたりもするのだけれど

はじめの頃のような「共感」ができにくくなった・・・
主人公たちに「自分の一部をその中から見るような感じ」から
主人公たち一人ひとりの生き方を
「傍から眺めているような感じ」に変わったような・・・


ただ、当時の自分は
「あれだけ好きになったものなのに、
理解できなくなってきたことを認めたくない」

ような気持ちがあったみたい

解らないのにわかっているようなふりをして
いつまでも昔のままの好きでいるようなふりをして
しがみついていたような気がするなぁ
あの頃の自分は

「自分の”好き”でいつづけられるものが欲しかった」

のだろうと思います。
場面緘黙(という言葉も知らない昔)で孤独だったあの頃の
唯一の拠り所を離したくはなかったのです。

「好きである」「ファンである」としながら
しかし”読めずにいた”
はみだしっ子の最終章「つれて行って」

当時単行本はもちろん買ったのですが
あまりちゃんと読んでいないのです。
多分「ちゃんと読んでも理解できないと認めるのが嫌」だと
無意識に思っていたのでは・・・?と。

で、今回50代の自分が、
昔の自分よりは賢くなっているだろうことを

期待しつつじっくり読んでみた
最終章「つれて行って」

さて、読み終わり思うことは・・・

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長くなっちゃったので
続きは次回に。
お読みくださりありがとう。それでは、また。


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2022年4月 3日 (日)

昔の少女漫画を読んでみて。

ようこそ、いらっしゃいませ。

もう、あまりアレコレ思い悩まず
いま思うことを勝手に綴らせてもらおうと
思いますよ。
読んでくださるアナタには
独りよがりでわかりにくい文章になると思いますが
気持ちが悪ければどうぞまたのお越しを。
お付き合いくださるアナタは
ナマあったかい目でさらっとお読みくだされば幸いです。


私の緘黙少女時代の支えだったといえる漫画
三原順先生の「はみだしっ子シリーズ」
嫁ぎ先に「これだけは!」と持ってきたそれらを
「少し昔の恋のお話」を読んだことにより
当時のアシスタントさんの仕事ぶりに触れることができるかも?と
何年かぶりに読み返してみたい衝動にかられました。
(笹生那実さんは当時三原先生のアシスタントもされていたことがあるとか!)


さて、いま”作品”としてそれらを鑑賞してみますよ。

220403


・・・

・・・

人気の漫画家さんは「アシスタント」という人に手伝ってもらうことが
あるということを知ったのはいつのころだったか・・・

明らかに画風の違うコマがあるのに気付き
これはきっと「アシスタントさん」が描いているのだろうなと
思ったとき
子供心に自分は「ちょっと寂しい」気持ちもあったことを思い出しましたよ。

この「寂しさ」は、・・・なんなんでしょうね
「楽屋裏」みたいなものを垣間見てしまう寂しさでしょうか
自分のためだけにあってほしい世界が
それは「漫画の中の世界」であるということは
わかってはいるものの
現実にこの「漫画」には、漫画家さんひとりではなく
複数の人の手によって作られているもので
そういう気ごころの知れた人達と楽しく苦労を共にして作られているのだと
感じられたからなのかなぁ・・・?
漫画家になるにも、アシスタントをやるにも
どちらにしろ人とうまくやれなければ
やっていけない職業じゃないかと
場面緘黙だった自分は・・・どういったらいいか・・・とにかく
「寂しい」
そして、
”自分だけのものにしておきたいと願うほどの世界”を作るのに
携わることができる「アシスタント」という選ばれた人達に
「うらやましさ」と「ねたましさ」
みたいなものも感じていたんじゃないかなぁ・・・

と、昔の頃の自分の気持ちが思い起こされたりして。
いや、もちろんこんな気持ちは「好き」が大部分の中の
ほんの一部だったろうとは思うのですが。

あと、今回あらためて読んでみて

人物はアシスタントさんが描いているものは
子供の頃にもわかりましたが
実際は効果線とか点描、スクリーントーン貼り
ホワイトや消しゴムかけの「見えない作業」の方が
アシスタントさんのメインの仕事ですよね。
今回は、そういうものを見て「あぁ・・・すごいなぁ」と
思ったり
建物や車・・・

これらもアシスタントさん達が漫画家さんの指示のもと
必死に資料を集めたり

気が狂いそうになりながらも地道に描かれたものかも
しれないなぁ~とか
「楽屋裏」では、色んな
賑やかな?
ごたついた?
殺伐とした?
漫画家さんとアシスタントさん達の裏ドラマがあったのかもしれない
なんてことも考えたりしましたよ。




さてこの度、
笹生那実さん著「少し昔の恋のお話」を読んだことをきっかけに
何年ぶりかで再読した「はみだしっ子シリーズ」
今回は「作品」として見たことを記しましたが
この漫画の「世界」を読んで色々と思い出し
また、今考えることもあったのですが
そのお話はまた後日に。
お読みくださりありがとう。
それでは、また。

いつもよりかなり作成時間が短く
思いつくままにもほどがあるほどの推敲しない文章ですが
・・・うぅん・・・どうだろう
アナタにわかってもらう文章であるか自信がないですが
まっ!ブログって日記だからもっと自分勝手でいいのか
・・・と、自分に甘くしたいと思います。


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2022年4月 1日 (金)

昔の少女漫画の世界って。

ようこそ、いらっしゃいませ。

前回、前々回に引き続き
「少し昔の恋のお話」
を読んで、色々思い出したり、今考えることを記します。
よろしければ、お付き合いを・・・

笹生那実さんの漫画「暗闇でこんにちは」が
「少女漫画っぽくないところがよかった」んだろうな
と、前回記しましたが
それは絵柄が、というわけではなく
ストーリーがそのころ少女受けすると思われていた
女の子と男の子のあまずっぱい恋のお話ではなく
女子と男子が恋愛感情なしの対等な関係でいる
ところがいいなと思ったのかな
実際私の印象に残っていた場面は
ラストの映画館内の場面。
主人公と相手の男子が横並びで
二つ空いてる座席のシート目指して駆けていくところだったので。

そんな私的に好印象だった「暗闇でこんにちは」
実は続編があったらしく「少し昔のー」にそちらも載っていて
ちょっとびっくりしたのです。
だってこの続編「ぶらんこの季節」
前作の1年後くらいに雑誌掲載されたもの?なのかな
それなら私も当時雑誌で読んだはずだったのに
なんとこちらは
全然覚えがなかったのです!

ストーリーは、前作の主人公と男子が
「趣味の合う仲間」から恋愛関係になるというお話・・・

・・・あぁ、結局二人は恋人同士になっちゃうのね

そう思った昔の自分は、スッと冷めてしまったのかなぁ・・・?
あの二人を恋人同士にする話を描いてくださいっていう
要望が読者からあったのかしら・・・?
私としては、続編するなら二人がどこか映画製作関連の仕事に就いて
そこでのリアルなお仕事ストーリーが読みたいところでしたが。
こういう恋愛モノ・・・笹生さんはどういうお気持ちで
描いてらしたのかなぁ?と考えたりして。
少女雑誌だからこのようなものを描かねば、という縛りみたいなものが
あったのかなぁ・・・?とか。


いま思うと、ですが
若い頃の自分って、恋愛モノに興味がない、というより
嫌悪感・・・?気持ち悪さ・・・?
なんて言い表したらいいかわからないんですが
そういうあまりよろしくない気持ちがわいていて
好んで読みたいとは思わなかったようです。
少女雑誌を読んでいたものの・・・


でも70年代~80年代の頃・・・

思春期の女の子はふわふわっとした甘酸っぱい恋をしたい
好きな男の子にどうしたら振り向いてもらえるの?
カッコイイ男の子と両想いになって守ってもらいたいわ
白馬の王子様と幸せに暮らしたいわ~

・・・って

女の子はそういうものを求めていると
少女雑誌を作ってる人たちは思ってたのですかね
当時は少女雑誌の編集も男性の人達がほとんどだったようですが
そういうものが読者受けするのだから
そういうものを描いてほしいとゴリゴリの男性編集者が
若い女性漫画家の人達に依頼してたのですかね
当時はそういう世界だったのですかね

出版社勤めというと「サザエさん」のノリスケさんイメージがあるけど・・・
↓↓
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でも、当時の女の子達って
いうほど恋愛モノ・学園ラブコメのようなものを
求めていたのかなぁ?


それとも、漫画家志望の人がデビューするとっかかりが
まずはラブコメ・恋愛モノ・・・だったのかな
そこで人気が出れば
自分の好きなジャンルを描かせてもらえる・・・とか
そういうシステムだったのかなぁ~・・・?

そんな少女漫画の中でも
長く人気作家として続けてこられた漫画家さん達って

やはり独特のジャンルで描かれているものねぇ
でも、そういう人気漫画家さん達も
仕事を続けていくに、笹生さん達のような、
アシスタントに入ってくれる人達が
必要不可欠なのだろうと思うのよ。
そして、原稿が落ちることなく雑誌に載って
私ら読者がちゃんと読むことができたのも
アシスタントさんの手があってこそだったのだなぁと
いましみじみ思ったりするのよね・・・


と、そういうことをさらにしみじみ感じたいと思い
私が嫁に来た時に、これだけはと持ってきた漫画
三原順先生の「はみだしっ子シリーズ」を
何年ぶりかで読んでみたのですが・・・
というお話はまた後日に。


・・・自分で読んでみても
まとまりのない文章でもう・・・( ノД`)シクシク…

頭の中がこの頃色んな書きたいことでごちゃついておりますよ。
お読みくださるアナタにはホントに手前勝手な文章で
申し訳ないと思うのですが
あんまり文章を考えすぎると更新が滞るので
ここはもう少し自分勝手に綴っていってもいいかなと。
ブログってそんなもんでいいのかもしれないなぁ~と
いま文字を打ちながらリアルタイムに思うことです。

お読みくださりありがとう。
それでは、また。


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