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2019年8月18日 (日)

わたしはいい子。(3)

さて、前々回の続き
もう50年も前になる
幼稚園の頃の自分の心情を
想像を駆使して、言葉にしてみております。

「”きょうしつ”という”はこ”のなかに
”おなじこどもがなんにんもいれこまれる」

この状況が自分は不安だったのでしょうか・・・

その状況プラス
「おなじこどもたちといることがこわい・・・」
そういう気持ちもあったと思います。


考えると自分はそのころ漠然と

「自分と他の子は何か違う」

と感じていたと思います。
何と言ったらいいか・・・

「みんながちゃんとできることが、
自分にはできないんだ」

と、感じることが時々ありました。

一番初めにそれを感じたのは、
幼稚園に入園する際

先生と顔合わせするような場面があったのですが
机を長方形に並べて、
6人くらいの園児が1グループになって
先生とお話をするというもので・・・
いくつかのお話をしてるうち
先生が
「みんなの”じゅうしょ”を教えてください」
と言われたのです
その時、私は内心
「えっ?なに?”じゅうしょ”って??」
と、驚いたのです。

私はその時まで”住所”というものを知りませんでした
”住所”というのは、いま自分の住んでいる家を指す
県名・市名・町名・番地のことで
一軒につき、一つあてがわれているものだ
ということを知らなかったのです。

私は、心の中で
どうしようどうしようなんのことかわからない
と、ドキドキしました。
けれども、それ以上驚いたことに
私と同じ年の子供達は、ひとりひとり順番に
スラスラとその”じゅうしょ”というものを
まるで呪文のように唱えだすのです!

その衝撃というのは・・・
「この子たちは、私と違う・・・
なんだかわからないけど
私より高いところにいる子供たちなんじゃ・・・?」
と、恐ろしい気持ちがしました。

私の順番が回ってきましたが
頭は真っ白で、
なにやら口の中でもごもご言うのみでした。
他の子たちが自分を変な子を見るような目で見ているような気もするし
私自身もひょっとして自分はバカな子供なんじゃないかと思いました。

後のことは覚えていませんが
顔見せが終わり
他の子たちが、教室に入ってきた親たちのもとに駆け寄り
それぞれに帰っていくのに
私の母親は、先生となにやら立ち話をしている光景は覚えています。
”この子はじゅうしょが言えませんよ。変な子ですよ”
と、言っているのかしら・・・
私はおかぁさんに叱られるのだろうか・・・?
と不安な思いで二人が話す様子を遠くからみていました。


今にして思えば・・・
自分の家の住所や自分の名前、父母の名前等
幼稚園に入る前にしっかりと言えるようにしておいてくださいと
前もって親たちは園から言われていたのでしょう。
だから、他の子たちはちゃんと親から教わって
答えられるように準備ができていたのでしょう。
けれども私は教えてもらっていなかった・・・
母親に教える暇がなかったのか
忘れていたのか
そんなことは、親がわざわざ教えなくても
子供が勝手に覚えるだろうと思っていたのか・・・
とにかく、

この子が困ったことになると可哀想
ちゃんと言えるかどうか
確認しておいてやらないと・・・

などという気持ちの余裕が
そのころの母にはなかったのかもしれません


同じ年ごろの子供達との集団生活がそこから始まるのですが
そのようなことがあり、
出だしから私はしくじった感があって
「わたしはなにかちがうんじゃ・・・」
「みんなとおなじじゃないような・・・」
という漠然とした不安が湧き
「ほかの子たちがこわい」
「またわたしだけわからないことがおきたらどうしよう」
「おかしな子だとおもわれて、いじめられたらどうしよう」
と、無意識にマイナス思考になっていたのかも・・・

190817

一旦、ここまでで・・・。
まだまだ長くなりそうです・・・

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