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2019年8月26日 (月)

ドッジボールの思い出を。

今回も割り込み記事になります。

小学校の頃のことを、
断片的に思い出したりしますが
それが何年生の時にあったことなのか
はっきりしないこともあります。

多分高学年の頃のことだと思うのですが
思い出したエピソードをひとつ・・・


私、クラスでやるドッジボールが
大嫌いだったんですよ。
そもそも体育自体が好きではなかったんですが
ドッジボールは本当に怖くて嫌でした。
その頃のボールって
いまと違って凄く硬いものだったんですよね。
当たるともう、ビリビリするほど痛くって
顔に当てられたりすると、
トラウマ級に心に残ります。

不思議なことに
そんな痛くて怖い思いのするゲームを
割と皆がやりたがっているようなのです。
私のように、嫌で嫌でたまらないという子が
いないようで、
先生がやろうと言えば皆嬉しそうで
速やかに始まります。

当てられて、早く外野に出られれば楽なのですが
それもできずに私はいつも
隅っこをウロウロ逃げ回るだけ
ボールを受けとめることなんてありません。

運動神経の良い子達は、
コートを縦横無尽に駆け回り
飛んでくる強いボールを恐れもせず
胸で受け止めたりするんですよね。
受け止めたときに「ドンッ!」という鈍い音までも
こちらに聞こえてくるのに痛そうな顔もせず
素早く そのボールを持ちかえて
逃げる相手に向かって剛速球を投げつけます。
相手も相手で、
無理な体制から上手にキャッチして
まわりから賞賛をもらったり
両側から挟まれて、近距離から狙われてしまったのに
くるりと回転したり、紙一重のところでよけたりして
見事に何度もボールをかわす子もいたりして
そういうプレーを見ている分には
ほれぼれとするものでした。

ホントにドッジボールというのは
そういう得意な子達の独壇場でしたが
私にとっては、
恐怖の時間の何ものでもありませんでした。
「早く終わって!早く終わって!」
隅っこを逃げまどいながらただただ祈るのみでした。

190825

そんなある日、
またドッジボールが始まったのですが
私に衝撃的な出来事が起こります。

ちょっとチームに力の差があったのかな・・・
味方の子たちがどんどんと当てられていって
私と、数人の子が残るのみという状況になり
例のごとく、必死で逃げまどう私
恐ろしくて仕方がありません。
しばらく敵の外野とコートの間で
軽いボールのやりとりがなされ
私たちが当てやすそうな体制になるまで待ち
ちょっと逃げ遅れたとみるや
強い子の剛速球が襲ってくるのです。

そして

とうとう私一人が残る
という状況になってしまったのです。

いやだいやだいやだ!
こわいこわいこわい!!

コートの隅っこで怯える私に
特に強いボールを投げる男の子が
容赦なく、私に向かって
剛速球を繰り出してきました。

当たるっ!

そう思ったのですが

意外なことが起きました。

私の両腕が、その剛速球をキャッチしていたのです。

えっ?えっ!?

自分でもびっくりでした。
にわかには信じられませんでしたが
まわりから
「すげー」とか「おー」とか歓声があがると
恥ずかしくなり、
とにかくボールをさっと外野に放り投げました。

外野が受けたボールは、すぐに敵にわたってしまい
また私が狙われるのですが
私だけだとコートも広く
動き回ることができ、ボールをちゃんとよく見れば
よけることができました。
そして、まぐれかと思ったあのボールキャッチですが
何故か、また向かってきた他の強い子のボールも
私は受け止めることが出来たのです。

えっ?私って、本当はできるの!?

戸惑いはありましたが、
なんだか少し・・・自信がついてきました。
あの強い子達のボールを
しっかりキャッチできると
なんていうか爽快感があり
手の痛みもほとんど感じません。
ドキドキハラハラはするものの
それを含めて面白いものなのかも・・・
なんでみんながドッジボールをやりたがるのか
わかるような気がしました。

楽しくなりかけてきた
私もみんなと同じようなことが出来る子なのかも・・・

ボールをよけたり、受け止めたりしてるうち
そんな気になってきたのですが

そんな時

味方の外野にいた男子から
私に向かって
イラつくような言葉が投げかけられました。

「おい!早く当たれ!」



・・・あっ・・・

気が付いて外野を見ると
ボールを当てられ、外に出た子達が
退屈そうな様子でこちらを見ていたり
座り込んでいたり・・・

彼らにしてみれば、
外野にいてもなかなかボールはやってこない
早く最後の一人(私)が当たれば
ゲームが終了し、
また新たにゲームが始められるのに・・・
と、つまらない思いをしていたのでしょう。

私はそれに気づくと
自分の中のワクワクしていた気持ちが
すうっと冷めていきました。

「私は調子に乗ってしまったんだ・・・」

そして、次にボールが飛んできたときに
私は受け止めようとせず
わざとボールに当たりました。

ゲームが終了したとたん
外野にいた子達が
やっと終わったというように
わらわらと
次のゲームを始めるために集まってきました

「調子に乗って、
みんながつまらない思いをしているのに
気付かなかった・・・自分みたいなもんが
目立って浮かれて恥ずかしい・・・」

そんな思いがわいて
次のゲームからはもう
目立たないようにしようと思いました。
いまのゲームで、
それまでの恐れはだいぶ軽減されており
過剰に逃げるより、当たりそうならもうさっさと
当たって外野に行こう、と。
誰も私の活躍など期待していないのだから。
しようとすると
かえって邪魔になってしまうのだから。
まわりにうざったい思いをさせてしまうのだから・・・


・・・ということがありましたよ
というお話を
長々としてしまいました。


でも、本当にちょっぴり
自信がもてたような出来事だったので
そこで意欲がしぼんじゃったのは
いま考えると残念かな。

体育として、学校でやるドッジボールは嫌いでしたが
家に帰って、公園で年下の子たちとやるのは
楽しかったんですけどね・・・


お読みくださりありがとう。
それでは、また。


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強い子の、
あの遠慮なしの強さが恐ろしかったのかも・・・。
弱い子だろうが、近距離だろうが
おかまいなしに強く放ってくるからねぇ・・・。



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