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2009年12月20日 (日)

ありがとう、18禁マン。

ジョジョ本のレンタル、現在五部に突入しております。

以前「娘にレンタルしてもらうつもりだ」と記しましたが、
娘も
「女子高生が少年漫画を借りる」
ということに恥じらいがあるようで、
このレンタル作業は双方の押しつけ合いになってくるのですが、
今日は、ある日私が返却日に本を返し、
そしてさらに続きをレンタルしなければならなかった時の
レンタル屋さんでのひとコマ。

欲望と羞恥の狭間で揺れ動き、
躊躇している主婦心を動かしたものは・・・というお話を。


”ホントに漫画の大人借り(10冊以上)というのは
豪勢だが気恥かしい”


ということを、ジョジョを借りてみて知った次第だ。
それを借りたり返したりの
繰り返しをしてればなおさらだということも。
土曜の昼間、ジョジョ10冊を返却する私。

「あら、この主婦また返しに来たわ。そしてまた借りるのね・・・。」

と、レンタル屋のお姉さんに思われているのだなぁと思いつつ、
漫画のコーナーへ行き、
頭より上の棚にあるジョジョの4~5部の巻を眺める。

一冊一冊がケースに入れられており、
それをいちいちぬきださねばならないという作業を、
10冊分
・・・これから人目を気にしながら行わなければならないのである。
もしかして、
銀行強盗が袋に金を詰め込む作業と似ているかもしれない。
「迅速に・人に気づかれぬよう」ドギマギしながら行う。

この時、ケースを棚から抜き出して本を取り出すのはよろしくない。
本を取り出したケースをもとの棚に戻そうとしたら
もともとキュウキュウに詰まっていたため
ケースがなかなか戻せない、
しかも片手に数冊本持ってるからなおさら・・・ってことになるので。

私は以前これをやらかし、
その場でグダグダして恥かしい思いをしたことがある。

うまい本の抜き出し方はケースを90度倒し、
本だけを抜き、空ケースをまた90度立て直す・・・

このなかなかスマートな手法をこの間、娘がしていたので、
今回は私もマネさせてもらおうと思ってるが、
そんな周到なやり口を知ってるのなら
娘がちょちょいと借りてくれればいいが

「もし、知ってる人にばったり会ってオタクと思われるのがイヤ」

だそうだ。

漫画読み=オタクっていう風に人は思うのだろうか?
けど、私も娘も
普段それほど漫画を買ったり読んだりするほうではない。
たまたま息子が借りてきた漫画がジョジョで、
それが面白い・読みたいというだけで断じてオタクとか
そんなのめりこむまでの
積極的な探究心があるわけではないのだと
いったい私は誰に対して
こんな言い訳がましいことを言っているのだ!

と心の中で叫びつつ、
でも何かやはり「なんでもないことよ」と
さらりと借りる勇気もなく、
とりあえず踵を返しDVDレンタルの方に向かった。
DVDもしばらく借りたことがなく、
面白いのがあるかなぁと思い見て回ってたのだが、
実は

「私はDVDを借りるついでに小さい息子(もう高校生だが)
に頼まれた少年漫画も借りるのよ」


という風体を装うつもりだったのかもしれない。

しかし、それほど「今観たい!」と思えるDVDも見つけられず、
ジョジョだけ10冊借りりゃいいのに躊躇して
無駄な時間が過ぎようとしていた、

と!その時である!!

私の目の横をふっと通り過ぎ、
「18禁」の小部屋(か、大部屋か知らないが)
の入り口の暖簾をくぐる男性が!


「えっ!?昼間に?」

そんな珍しいことではないのかもしれないが
もともと普段はあまりレンタル屋さんに行かない私は
昼でも夜でもレンタル屋さんの18禁コーナーに
人が入るのを見たのはこの時が初めてだったのである。

さっと禁断の暖簾をくぐっていった彼・・・
きっと彼も意を決しての行為だったのでは?
彼はこれから何本のAVを選ぶのだろう?
しかし、選んだ後もまた意を決してそこから出なければならない。
カモフラージュ用に、
出たらすぐに誰が借りてもおかしくない「お笑い」のDVDがある。
それを2・3本ひっつかんでレジに向かうのだろうか。
何人か並んでいる後ろに
ソワソワイライラしながら待つのだろうか。
次に自分という番になったとき、
横のレジの若いかわいいお姉さんに
「こちらへどうぞ」とか言われちゃうんだろうか。
そしてバーコードをピッピされながら、お姉さんに
「・・・まぁ、すごいの借りるのね・・・」
とか思われちゃうんだろうか。
「この”お笑い”・・・あきらかにカモフラージュ用よね」
とかばっちり気取られちゃうんだろうか。
そして
「ちがうんだ、これはおとうさん・・・おとうさんにたのまれて・・・」
などとありえない風体を装いつつ、
顔を赤らめ精算をすますのだろうか。

・・・などと、勝手に妄想したら、たかが少年漫画を10冊、
主婦が借りることなどなにほどのものかという気がして、
ふっと気が楽になり、
私は漫画のコーナーに向かうとすみやかにケースを90度傾け
本を取り出すという作業を流れるように10回行うと、
すいていたレジにもっていき
滞りなくレンタルを完了することができたのである。

ぬるい風のように私の横を通り過ぎた男性の出現で、
あれほど迷いがあった私の心に起きた奇跡・・・。

「あなたは私のちっぽけな羞恥心を取り去ってくれた。
人生そんなことに惑わされ、
したいことを躊躇し、
時間を無駄にするのは愚かだと教えてくれた。
これから何か迷ったときには
あの禁断の暖簾をくぐったあなたの後ろ姿を
思い出すことにするよ。
・・・ありがとう・・・18禁マン・・・」



・・・たかだか主婦が漫画を10冊レンタルするだけの話が
思いがけない長さに自分でびっくりでした。

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コメント

ご無沙汰しております。
ふるまん節、健在ですね♪

人間、慣れですよ、慣れ。
はじめてのことは誰でも緊張しますが、
繰り返し同じ事をし、
誰もが皆(店員や周囲の客)、
無反応に事を進めてくれる…

18禁マンも日常の行動となり、
暖簾をくぐるのに躊躇がなくなったのでしょう。
私もそんなだった!かな?!^^;

今年もよろしくお願いします。

投稿: hide | 2010年1月16日 (土) 23時20分

まぁ!hideさん、お久しぶりです!!
こんな放漫経営ブログに
うぅ・・・変わらぬご訪問ありがとうございます。

そうですね、人間慣れです。
今日も漫画をレンタルしてきたのですが
恥かしい気持ちも次第に薄れてきたようです。
そうか!hideさんも18禁マンだった時代が
あったのですね!(と、過去形でよろしいですか?)

こちらこそ今年もよろしくです~♪

投稿: ふるまん | 2010年1月18日 (月) 01時24分

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