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2008年4月14日 (月)

彼との再会・・・。(農カフェ・2)

昨年秋に義父が亡くなり、自称体の弱い義母も気力がなく、
ダンナも以前から
「土地の草刈りはやるが、野菜づくりはしない」

頑としてゆるぎない宣言をしていたため、
ウチでは畑をやる者がいなくなってしまった。
しかし、それでも今年も夏野菜づくりの季節はやってくる。
そのためには今から畑を耕しておかねばならぬのだ。
植物を育てるなど全く興味のない、そしてなんの知識もない私が、
なんのかんのでやらざるを得ない状況になってしまった。
”本格的にやりましょう!”という決意もなにもなく、
ただ「やることだけはやっとかんといかんのか・・・」ってなカンジで
重い腰を上げた私。

そして、赤い耕運機の彼、久保田(クボタ)との再会となる。

一応ダンナが運転方法だけは教えてくれるというので、
一緒にビニール倉庫に赴く。
扉をあけると彼は2年前と変わらぬ姿でそこに居た。

「まず、ここのこれを引っ張ってエンジンをかけて・・・。」

とダンナ。
しかし、何故か何度やってもやってもエンジンがかからない!

「かからんな~・・・壊れてるのか・・・?」

色々とあっちこっちかまってみるダンナだが
かかる気配もなく、それを見ていた私の妄想芝居が始まる。



「・・・いくらあっしを動かそうと思っても無駄ですぜ、若旦那。
あっしは先代と長年苦楽を共にしてきた身。
その先代が亡くなった今、あっしの役目も終わったんでさぁ・・・。
単なる戯れで畑をやってみようなんて甘ちゃんな若女将の細うでに
握らせるハンドルはもう持ち合わせちゃあおりませんや。
さぁ、もう行っておくんなせぇ!
あっしはこの倉庫の赤錆と成り果てる覚悟。
数年後、錆の塊となった暁には、若夫婦、
どうかあっしを裏山にでも廃棄しておくんなせぇ。」



「何を言うんだい、久保田!
お前をそんな不法投棄できるわけないじゃないか!(違反だよね)。
かと言って月イチの粗大ゴミの日に、
お前を出していいものかどうか。
・・・なにより久保田、お前のような男を
このまま終わらせちまうのは惜しいんだよ。
色々不満はあるだろうが、
もう一度立ち上がってみちゃあくれないかい?
私に仕えてみちゃあくれないかい?
先代のいた頃のようにまた、この野っ原を
今度は私と二人で立派な畑に変えてみようじゃないか!
えぇ、久保田!」



「・・・・・・若女将・・・本気で・・・?」


・・・ブルン!!ブロロロロロ・・・!!

お!かかった!スゲー!!
一人妄想芝居の勝利である。(なわけないが)

そして、彼を倉庫から出し、そのまま家から少し離れた、
以前は畑だった野っ原までダンナが動かして行く。

「それじゃ、このへんからやってみるか?」

ダンナはまたどっかのレバーをいじると、
土を耕すための回転刃を下ろした。
そして、ここから私の番となる。
私はダンナと交代すると、
2年前のように久保田の後ろにスタンバイした。
しかし、2年前のように
「うまくやれんから止めた!」ってわけにはいかない。
最初から最後まで自分で耕さなければならないのだ。

不安だがやらねばならない・・・。

ブロロロン!!

私は初めて自分で久保田のエンジンをかけると、
彼のハンドルをぎっちりと握りしめたのだった。
(農カフェ・3に続く)




ふるまん”農カフェ”はこれから野菜づくりを始めたいと思っていらっしゃる
奥様を応援しますが役立つことは何も記されておりません。
・・・っていうか、このカテゴリー・・・ホントに続くのか・・・?

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コメント

畑って広いんですか?
『久保田』を使うくらいですから、
かなり広いのが想像できます。
家庭菜園なんてもんじゃないんでしょうね
日本各地でも跡継ぎがいなく
手入れすることなく
荒地が増えていってしまっているのでしょうかね。

投稿: hide | 2008年4月26日 (土) 15時51分

う~ん・・・微妙な広さですね。

ウチのまわりは田畑持ちのところが多いですが、
やってる人はやはり年配の方々ばかりですね。
嫁に来たばかりの頃は、道の両側にきれいな田園風景が
ありましたが、だんだんと埋め立てられたり、
建物が建ったりと、風景も様変わりしてます。
後継者がいないんでしょうね・・・
仕方ないとはいえ、寂しいです。

投稿: ふるまん | 2008年4月27日 (日) 02時51分

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