虫と情けと男と女。
性懲りもなく、いまだに我が家に出没するヤツ。
赤黒いてらてらの・・・そう、害虫「ムカデ」野朗である。
今日も朝っぱらから、
廊下でうねうねしているデカイのを発見し、
湯をかけなきゃと、すぐさま沸かしに行く。
しかしまて!
湯が沸くまでにいなくなってしまうとマズい!
そこで意を決し、新聞紙をちゃっと丸め、
バン!バン!バン!・・・昇天!
・・・やれやれ、朝っぱらからイヤな仕事である。
しかし、虫に対する接し方。
女性と男性では違いがあるようである。それは・・・
以前にも、居間にムカデ(小)が出たのだが、
すわ!湯だ!新聞紙だ!と、
ともかく絶命させようとする私に対し、
ダンナは「袋もってこい!」と言い、
その袋の中にムカデを誘導し、
口を縛って外に出すのである。
袋に閉じ込められたムカデは、そのまま息絶えるか、
運よく逃げ出すかはわからないが、
とにかくダンナの場合は直接手を下すことをしない。
ゴキブリの気配を感じたときも、
私はいつヤツが現れても対処できるよう、
新聞紙を丸めて傍に置き、
しとめる気持ちは満々なのだが、
ダンナの場合は
「それじゃゴキブリホイホイでも明日買ってくる。」と、
あくまで直接対決は避けるのである。
なんだか自分がえらい冷酷非道な人間に思えてくるが、
「でも、家族の者がかまれたり、
バイキンつきの食べ物食べて、
下痢でもおこしたらいけないし・・・。」という思いから、
イヤでも勇気を振り絞って行っている虫退治なのである。
と、そんな話をこの間実家に行った時に
ちらっと言ったらば母が
「そーそー!お父さんもそうなのよね。
絶対虫は殺さないのよ。」と
話し出したのだった。
まぁ実家はあまりムカデ・ゴキブリ類は出ないのだが、
そういえば父が昔、迷い込んだ虫を
ヤな顔して追い出そうとする家族の者らを止め
「可哀想に。虫だって、生きているんだ・・・。」と、
そっと手に取り「ほう~れ・・・!」と言って
外に放していたことを思い出した。
いまだに殺すのは蚊ぐらいである、と母は言う。
更に母の知り合いのオジさんも、虫には優しいという。
外を歩いていて、
道端に弱って木から落ちたセミがいたのに気が付くと、
オジさんはそっとそのセミをひろいあげ、
木に戻してあげたそうで、
それを見た母はそのやさしさに感心したそうである。
更にもういっちょ、ウチの義母と義父の話なのだが、
ある朝 台所の流しにデカい蜘蛛が這っており、
義母はちゃっと始末しようとティッシュに包み
そのままつぶそうとしたらしいが、
義父の「朝の蜘蛛は殺してはいけないよ。」という
菩薩のような一言で思い留まったらしい。
(夜のならいいのか?)
それはいいのだが、あろうことか義母は
そのデカい蜘蛛入りティッシュを
私の目の前につきだすと、
「ふるまんちゃん、この蜘蛛外に捨ててきてくんせぇ。」と、
事もなげに言うのである!!
えっ!?あっしが!?
お・お義母様!?
あっしが虫嫌いであることを知ってのことですかい!?
って、別にそんなことおかまいなしのようである。
・・・泣く泣く捨てにいきましたとも!
・・・まぁこんなカンジで、ウチの身近な男性に関して言えば
意外に虫に対して慈悲深い面があるようなのである。
しかし、その慈悲深さ一番身近な女性に対しては、
それほど発揮されないようである。
ダンナ!あっしは虫以下ですかい!?
さて、今日のタイトルもじり。じぃんと沁みる曲ですよね。
↓↓
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その傾向は全国的にあるような気がしますよ。
なぜか男は虫に対して慈悲深いトコがあるような…
私の知り合いに『蚊』を殺生したことのない娘がいます。
生まれてから一度も!
では、蚊に刺されているときはどうするのかと言うと、
吸い終わるまで待ちます。
(よーく観察できるみたいですよ^^;)
なかなかです!
投稿: hide | 2006年9月17日 (日) 22時09分
えぇッ!?蚊も殺さないのですか。それはスゴい・・・!
耳元でプ~~~ンと飛び回られイラッとしていると、
腕にポチッと止まられる・・・。私なら、しめた!と同時にパチン!
・・・ですね。
とても慈悲深いその娘さん。いつまでも変わらずに
いてほしい気がします。
さて虫嫌いな私ですが、その中で唯一好感を持てる虫は
「カゲロウ」と「ホタル」・・・ですかね。
投稿: ふるまん | 2006年9月18日 (月) 00時19分